対象疾患 TARGET DISEASE
帯状疱疹とは
水痘帯状疱疹ウイルスの感染によっておこる病気です。
生まれて初めてこのウイルスに感染しますと水痘になり7〜10日間で治ってしまいます。このウイルスは水痘が治ったあとも全身の色々な神経節の中に潜んでおり、何かのきっかけで免疫力が低下したときに、発症します。帯状疱疹は水痘になったことがある人しか発症しません。
発症誘因について
過労、老化、精神的ストレス、外傷、手術、膠原病、薬剤(ステロイド等の免疫抑制剤)、悪性腫瘍等です。特に最近では小児の帯状疱疹がふえてきており、塾通いや過度のスポーツ等で、体力回復や休息の時間がなく、オーバーなスケジュールが原因と思われます。
帯状疱疹の経過
帯状疱疹の感染について
治療について
症状がでたらできるだけ早い段階で医師の診察を受け、治療を開始してください。発症後4日以内に治療を開始することが大切です。遅れますと帯状疱疹後の神経痛や運動麻痺が残ることがあります。
(1)痛みに対する治療
a) 非ステロイド鎮痛剤の内服、外用
b) 神経ブロック
c) イオントフォレーゼ
(2)抗ウイルス剤
(3)ステロイド
もし帯状疱疹と診断されたら
(1)痛みに対する治療
帯状疱疹は精神的、肉体的に疲れている時におこりますので、十分な栄養と睡眠をとることが大切です。
アルコール、運動は避けてください。
(2)水疱は破らないように
(3)入浴は
入浴剤などは使わず、水疱を破らないように入浴してください。体が温まると痛みが和らぐことことがあります。
ニキビとは
ニキビは、おでこ、頬、口の周り、あごなどが好発部位です。おもに思春期から青年期にかけてよくみられ、胸や背中の中心部などにできることもあります。ニキビは、毛孔に皮脂がたまり、毛のうが炎症を起こしたもので、すぐに治ってしまう軽いものから、ニキビ痕として瘢痕を残してしまう重症のものまであります。
発症機序
(1)皮脂の過剰な分泌
(2)毛穴の閉塞
(3)アクネ菌の増殖
症状
白ニキビ
ニキビの最初の段階。毛穴に皮脂が詰まった状態。
黒ニキビ
白ニキビが少し進行した状態。
赤ニキビ
白ニキビに雑菌や細菌が増殖し、炎症を起こした状態。
治療
(1)内服薬
抗生物質や炎症を抑える薬、皮脂の分泌を抑える薬、漢方薬
(2)外用薬
菌の増殖を抑える薬、炎症をやわらげる薬、毛穴のつまりを改善する薬。
(1)ディフェリンゲル (2)ベピオゲル (3)デュアック配合ゲル (4)エピデュオゲル (5)ゼビアックスゲル (6)アクアチム軟膏
水虫とは
水虫は、真菌(カビ)の一種である白癬菌が皮膚の角質層や爪に感染することで起こります。
白癬菌の増殖を促す要因
(1)高温・多湿な環境
(2)足趾の間隔が狭く、蒸れやすい
(3)小さな傷がある
(4)皮膚のバリア機能が低下している:ナイロンタオルやスポンジでこするとき
(5)長靴やブーツ、分厚い靴下などを長時間履く
水虫はおもに4タイプ
1.趾間型
足趾の間に発症するタイプで、水虫のなかで最も多く見られます。とくに、Ⅳ趾とⅤ趾の間にできることが多く、白くふやけて皮膚がただれることがあります。
2.小水疱型
足趾の付け根にかけて小さな水痘が発生し、破れた後、皮膚がむけます。
3.角質増殖型
かかとを中心に、足底の皮膚が分厚くなり、痛みを生じることもあります。
4.爪白癬
治療
足の水虫は基本的に外用薬で治療しますが、症状に応じて内服薬を併用することもあります。
(1)外用薬
●症状が治まっても白癬菌は生き続けていることがあるため、根気よく塗り続けましょう。
●白癬菌は症状のない場所にもひそんでいることが多いので、足趾の間と足底全体に塗りましょう。
●入浴後に塗ると、お薬が浸透しやすく効果的です。
(2)内服薬
角質増殖型や爪白癬の時に処方されます。
❶ お湯の温度は42℃以下
高温のお湯に浸かりますと、熱刺激により痒みが生じる場合があります。乾燥性皮膚新生児、乳幼児や高齢者においては特に注意が必要です。
❷ 入浴剤はNG
入浴剤は、健康な皮膚に戻るまでは避けてください。
❸ 洗い方
体を洗う際は、ナイロンタオル・スポンジ・ヘチマなどは皮膚のバリア機能をこわすことがありますので、綿のタオル、もしくは自分の手を使って洗いましょう。
決して力を入れてこすらないようにしましょう。(皮膚のバリア機能をこわすからです)
❹ 素材は慎重に選びましょう
肌に直接触れる肌着は、綿などの天然素材を使用すると良いでしょう。
❺ 電気毛布の温度は熱くならないようにしましょう
❻ 暖房を使うときは、湿度を高める工夫をしましょう